サーバ仮想化 – VMware ESXi 4.1を試す(2) – CPUとUSBメモリ


 前回の続き。今回はCPUとUSBメモリについて。

 CPUはIntel-VT/AMD-V対応で一定水準以上なら正直なんでもいいと思う。ただし、どこまで費用をかけられるか、といった問題は大きい。今回は、自宅サーバということもあって、PhenomII X4 905eを選択した。

 次にメモリについて。仮想環境を立ち上げるなら、用途にもよるが最低8GBくらいは必要だと思う。私の場合は本番サーバを立てるので4GB×4=16GBにしてみた。2011年1月現在ではDDR3メモリも安くなっているので、3万円もかからずに16GBを積むことができるだろう。これくらいあれば、各仮想化インスタンスに2GBを割り当てたとしても7インスタンスは起動できる計算になる。

 最後にUSBメモリについて。VMware ESXiは、ESXi本体をUSBメモリにインストールすることで、0スピンドル起動が可能になる。本来は仮想化インスタンスをネットワークストレージに保存する前提だとUSBメモリにインストールすることでローカルのHDDが不要になるという話なわけだが、ローカルにインスタンスを保存するにしても、USBメモリにESXiをいれておけばその分余計な容量を取られずに済むという話になる。私の場合は、超小型のUSBメモリにインストールすることにした。これならつまずいたり引っかけたりといった不幸な事故の可能性が大幅に低くなる。

 ここまで準備できれば、あとはESXiをインストールするだけになる。ここから無料版のVMware vSphere Hypervisorをダウンロードできるので、ユーザ登録してからダウンロードする。私の場合はISOイメージをダウンロードした上でそれをマウントし、ルートにある imagedd.bz2bzip2 -d してできたイメージを dd で直接USBメモリに書き込んだ。Windowsの場合は、WinRARで解凍してWinDDでUSBメモリに書き込めばいいだろう。イメージのサイズとUSBメモリの容量が違うので警告が出るが、これは無視してもok。