11月 122011
 

 今年3月11日の東日本大震災により福島第一原発が爆発し、東日本の広範囲にわたって放射性物質が飛散する事態になった。当初は飛散状況があまり公開されずに様々なデマが飛び交ったりもしていたが、その中で相対的な空間線量の推移を知る上で震災前からガイガー・ミュラー管による放射線量計測を公開されていたナチュラル研究所様のサイトには非常にお世話になった。

 震災後半年以上が過ぎて東京近郊では日々の生活が戻りつつあるが、一方で東京23区東部や千葉東葛地区などでは全体的に空間線量が高い状態が続いているし、多摩でも「マイクロホットスポット」と呼ばれる局地的に高い放射線量が計測される箇所があることが知られるようになった。

 そこで、

  1. 継続的に計測を続けることで、急激な放射能汚染の兆候を早期につかむため
  2. 身の回りにあるマイクロホットスポットを探すため

ガイガー=ミュラーカウンタを購入した。今回は上記2目的を達するために2台購入したが、まずは1.のために購入した Strawberry Linux USBガイガーカウンタキット USB-GEIGERを挙げたい。

usbgeiger.jpg

 ガイガー=ミュラーカウンタのキットには、他にも若松通商mark2があり、こちらのほうが単体では多機能な割に安価だと思う。また、ガイガー=ミュラー管の容量も大きいために感度も上だろう。今回、USB-GEIGER を購入したのは、ものとしてシンプルであること、USB 周りの解析がある程度されていることが挙げられる。

 そんな USB-GEIGER だが、ガイガー=ミュラー管の需要などそもそもあまりないのにもかかわらず震災直後には需要が急激に伸びたために需給バランスが大幅に崩れたことなどから品薄が続いていた。11月になろうとするときにようやく需給バランスが改善されてきたので、今回、専用ケースとともに購入することになった。

 サイトで発注後、4営業日ほどでケースとともにキットが到着。早速組み立てることにした。

usb-geiger-kit.jpg

 組み立てそのものは、電子工作経験があれば割と楽勝だと思う。セオリー通り、抵抗やダイオードなどの低めの部品から実装していけばよい。ガイガー=ミュラー管の実装のみ注意が必要になるが、1時間もあれば完成させられるだろう。

 かくいう私は、息子が半田ごてのコテ先を触る事態が発生して動揺したのか、三端子レギュレータと 2SC1815 を間違えて半田付けしてしまった。ちょうど半田吸い取り線の在庫も切らしていて、無理矢理付け替えて対処してしまった。

assembled.jpg

 左上のチューブがガイガー=ミュラー管になる。ガイガー=ミュラー管の左側には雲母の窓があって触るだけで壊れるとのことなので、ここだけは細心の注意を払う必要がある。

 最後に、LCD を接続すれば完成。モニタリングポストとして使うならデータ処理はホスト側で行うので LCD は不要になるのだが、せっかくなのでつけておいた。

lcd.jpg

 こうして完成。USB-GEIGER の前に購入していた RADEX RD1706 であらかじめ見付けてあった東京都清瀬市にある我が家のマイクロホットスポット、雨水浸透ますをStrawberry LinuxのサイトにあるWindows用ソフトウェアで計測してみた。なお、β線遮蔽のために電子工作でもおなじみのタカチ電機工業から発売されている厚さ 2mm のアルミダイキャストケース、TD10-15-4N に入れた上でビニール袋に入れて計測している。

GEIGER-2011-11-12.png

 結果は上の通り。最初の山は南西側にある雨水浸透ます、2つめの山は南東側にあるs雨水浸透ますになる。30分後以降についてはβ線遮蔽を続けた状態で室内にて計測したもので、大体15〜16cpmを計測している。それに対してマイクロホットスポットでは80〜140cpmと、室内の6〜8倍の放射線量を計測していることになる。

 以上のように、USB-GEIGER でもそれなりに放射線量の変化を計測することができることが分かる。次回以降、もう1台買ったガイガー=ミュラーカウンタ、RADEX RD1706で計測した上で結果を比較したい。


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