英会話始めました


今の会社に就職してからもう 10 年近くなるが、当初 7 年ほどはほぼ英会話は必要ではなかった。もちろんエンジニアなので英文ドキュメントを読む必要はあるが、もともと受験英語は得意だったので、そんなに苦でもなかった。

もともと RSS プラットフォームのエンジニアとして入社したものの、Facebook に関わるようになってからバグチケットをちょこちょこ切るようになった。読むのは簡単でも書くのは結構厳しいものがある。とはいえ、書くのに時間をかけられるのでまだ何とかなっていた。

さらに海外出張の機会が増えてくると会話する必要が出てくる。普段から洋画が好きだったのでリスニングは何とかなるような気がするものの、話すとなるとどうしようもないと実感せざるを得ない。

そこで、ついに英会話を始めた。

どれくらい時間をかける必要があるか

とはいっても、やろうと思えばオンライン英会話でダラダラと話した気分になることもできる。アメリカ合衆国政府機関によると、ネイティブ英語話者が日本語を話せるようになるまでに 2,200 時間の学習時間が必要らしい。ということは、おそらく日本人が英語を話せるようになるまでにかかる時間も 2,200 時間前後になると思われる。

一方で、中高大学、さらに社会人になってからもある程度英語に触れる時間がある。私の場合、大学までで

  • 中高: 週 6 コマ × 36 週 × 6 年 = 240 コマ × 45 分 × 6 年 = 972 時間
    • 自宅学習: 平均 30 分 × 365 日× 6 年 = 1,095 時間
  • 大学: ほぼサボった

と、だいたい 2,167 時間ほど勉強しているはずなのだが…… 色々と忘れているので、社会人になってから勉強した時間も含めて 1,200 時間前後とし、 1 年で 1,000 時間を目標にすることにした。

進め方

進捗確認

とはいえ、進捗が分からないとモチベーションが続かない。なので、原則的に月に 1 回、Versant を受けることにした。Versant はオンラインか電話で受けられる英会話力を試すテストで、米国大使館に就職する際に必須になっていたり楽天が導入を始めていたりするテストになる。

初回、英会話を始める頃に受けてみたが、

45 だった。日本人の平均がだいたい 38 らしいので、それよりは少々高いということになる。45 あれば海外生活できるレベルらしいが、自分の経験からすると全くそんなことはないと思うw

まずは米国大使館に勤務できるレベルの 58 とは言わないまでも、 55 以上にしたいところではある。

方針

さて、方針だが、原則オンライン英会話を週 2 〜 3 回やるものの、平行してリスニングの自己学習をやっていくことになる。

リエゾン

とはいえ、まずは英語の発音のルールを覚える必要がある。例えば、

It’s like a giant.

は敢えてカタカナで書くと

イッツ ライク ア ジャイアント

だと思いがちだが、実際は

スライカジャイアン

的に聞こえる。このルールを知らないからリスニングができなかったりするので、まずはこのルールにひたすら慣らしていく。私はここで 「絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール」を使い、聞きながらシャドウイングをすることにした。

シャドウイング

平行して、実際の会話のシャドウイングもやる。ここで映画を使うといい気もするのだが、アクション映画だとセリフが少ないのでリスニングの時間が無駄になる。また、答え合わせも必要なので、スクリプトが入手できる映画を選ぶ必要もある。私は色々な人がお勧めしている「プラダを着た悪魔」をチョイスした。

シャドウイングは、原則として聞いた音をそのまま口に出す簡単なお仕事である。が、我流でリスニング練習を積んでいると、どうしても聞いた音から分かる単語を脳内でピックアップして、脳内にあるその単語の発音を口に出してしまう。これをやるとほとんど意味はないが、本当の意味でのシャドウイングをやるのは相当難しいので、相当頑張る必要がある。

また、ここで合わせて使えそうなフレーズもピックアップしておく。最初の方で出てくるフレーズだと、

I have an appointment with Emily Charlton.
She’s in a meeting. Can you please take a message?
Get him on the phone.
I have Miranda Priestly calling.

あたりだろうか。

スピーキング

リスニングと平行して、瞬間英作文の練習をしていく。日本語を話しているときを想像すると分かりやすいが、英会話も基本的に決まったフレーズの組み合わせになる。英語を話せる人はそのフレーズの引き出しが膨大なだけと考えて、まずはそのフレーズを増やすことを努力する。

最初に覚えるフレーズは目的にもよると思うが、

あたりだろうか。

記録

一番重要なのは、何をどれだけやったかを詳しくつけていくこと。どうしても飽きたりモチベーションが下がったりするので、これまでの積み重ねを見える化しておく必要がある。

1 ヶ月やった結果

平日は 1 日 3 時間少々の目標でやったが、通勤時間を充てても結構ハードルが高い。が、1 ヶ月やってみて

スコアが 2 あがった。2 くらい誤差のような気もするが、Sentence Mastery が有意に上がっているので、ある程度成果が出ていると思う。

続くかは未知数だが、何はともあれいったんはこのまま進めていきたい。