5月 062012
 

 しばらく前から放射線量計測や気象観測をどうやるか色々と挑戦してきたが、せっかくのゴールデンウィークなので、清瀬市北部の空間線量を定期的に計測し、Twitterに流す野良モニタリングポストを作ってみた。

 以前は Strawberry Linux の USB-GEIGER を使っていたが、

  • ハードウェアで何かとトラブルを抱えていたこと
  • そもそも自己ノイズが結構あったりすること

から、若松通商製の簡易モニタリングポストキット Mark2 を投入した。


パーソナルモニタリングポストMark2

 ARM ベースの mbed で制御され、単体で Pachube に投稿できたりする高機能なものだが、今となってはもう少し金額を出せば DoseRAE2 のようなシンチレータを買える気もする。ただ、今回はユーザの方が大幅拡張したファームウェアを公開されているので、これをベースに色々弄りたくてこちらにした。

 Mark2 も USB-GEIGER と同じく組み立てキットなので自分でハンダ付けする必要がある。が、昇圧回路など、細かな部分の作りがこちらのほうが良いのでその分部品点数も多く、組立には慣れていても数時間かかるレベルだと思う。コッククロフト・ウォルトン回路周りのダイオードについて、何も考えずにはんだづけしていると場所を間違える可能性が高いので、それだけは気をつける必要がある。組み立て完了後、我が家のホットスポット、雨水浸透ますに投入して計測値が上がることを確認し、問題がなさそうだったので実投入することとした。以下グラフの 0.5μSv/h 前後に伸びている箇所がそのテストのタイミングとなる。テストした時点では前日の雨の影響で雨水ますに雨水が溜まっており、思った以上に計測値が伸びなかった。なお、その後の空白は、自宅 LAN の dhcpd のトラブルでデータを POST できていなかったタイミングになる。

 組立が終わったら mbed の登録を済ませてからファームウェアを読み込めば動作可能となる。単体で Twitter への投稿も可能だが、モニタリングポストに気象情報は不可欠だと思う。というのは、関東一円が汚染された 2011 年 3 月 15 日、21 日は北風が吹いており、これが放射性物質を降下させる一つの要因になっているからである。なので、色々とグレーなところはあるが、Weather Meters + USB Weather Board で収集した気象情報とあわせて tweet するために LAN 内にエンドポイントを作り、そこに 1 分おきに Webpost させたデータを JSON 形式で保存するようにした。

USB Weather Board

USB Weather Board

 また、これとは別に 1 分ごとに cron で起動するスクリプトを用意しておき、このスクリプトで Webpost された JSON データを RRDTool を使って保存している。このタイミングで USB-GEIGER からデータを読み出し、そのデータについては GEIGERMAP に送信するようにした。

 気象情報は別途 JSON になっているので、1 時間に 1 回、過去 6 時間 (0:00 の投稿のみ過去 24 時間) のグラフを生成し、それを添付する形で過去 60 分の平均空間線量を tweet している。Twitter への投稿は、画像の POST など、やりたいことは一通りできる Ruby Twitter gem があったので ruby で行うこととした。tweet 先の Twitter アカウントは @kiyose_geiger。このブログの右側ナビゲーションでも表示できるようにしてみた。

 さて、こんな 空間線量計測BOT@清瀬市旭が丘 @kiyose_geiger だが、注意点はいくつかある。

  • ガイガーカウンタで計測しているため、0.1μSv/h前後の低線量下の計測値は特に正確ではありません。
  • 空間線量および気象情報など、一切のデータについてはその即時性、正確性は一切保証しておらず、またそのデータに伴う一切の責を負わないものとします。
  • 事前告知なしで BOT を一時または無期限停止することがあります。
  • 以下の行為は固く遠慮していただきます。
    • 政治的主張を補強するための資料として一部または全部を参照すること。
    • 公的な研究などの一次資料として一部または全部を参照すること。
    • その他出版物の資料として一部または全部を参照すること。
    • 気象予報業務など、気象に関わる業務、意思決定に利用すること。

 なお、小中学校の夏休みの宿題などでデータが必要な場合は、ご相談いただければできる範囲で対応したい。


Comments

comments

Powered by Facebook Comments